isiusのブログ

枯野にて黙考

どんな顔したらいいのか

「嬉しがる」という才能が欠損している。
幼少期に“笑顔がキモい”と言われて大いに困惑してから数十年、いまだに表情筋を使いあぐねている。
日常で困ることはあまり無い。路上を歩いているだけで遭遇する勧誘や販売などは、この顔でお断り申し上げるだけで済む。
時折、嬉しいことがあると困る。ずっと会いたかった人に会ったり、誰かに親切にされたり。相手が生身の人間なので、その場できちんと喜びを伝えないといけない。
こんな時の解決法が『着ぐるみ』だと思う。ゆるキャラなどは丸い笑顔と短い手足で、可愛らしく喜びを体現できるだろう。もう着ぐるみでいいよ一生。

無表情の先達といえば犬猫たちだが、彼らは尻尾がある。それはたまらなく羨ましい。